

前回、マガジンに入れるスポンジの入れ方とスポンジの種類について書きました。
以前、スポンジをハンドガンマガジンに入れたときの効果はどの程度か?というのは検証しましたので、
今回はMP7のマガジン(装弾数40発)にスポンジを入れ、連続して射撃を行った場合にどのような効果があるかというのを検証してみたいと思います。
この「連続して射撃」というのはフルオート射撃というよりも、実際にゲームでの使用を想定した小刻みな射撃を継続して行うという感じです。
詳しい条件はあとに書きますが、射撃条件的にはハンドガンでの実験時よりも発射による冷えの影響を受けやすくなっているかと思います。
単に気温が低いというのとはまた微妙に条件が違うのかなと思っていますので、まぁデータだけでも見ていってください( ´_ゝ`)
連続射撃時のスポンジの効果
マガジンのサイズや作りによって効果が変わる可能性もありますが、今回は東京マルイのMP7を使用して効果を検証してみたいと思います。
今回使用するのは、東京マルイ純正のこちらのマガジン
装弾数は40発です。
このマガジンの中にスポンジを入れます。
百均で購入したもの。
実験の条件はこちら
- 東京マルイMP7A1(カスタムは恐らく行っていないと思われます)を使用
- マガジンは2本使用し、それぞれスポンジあり・なしのマガジンとして使う
- 室温は28℃
- ガスは満タンまで注入し、15分放置後に実験を開始
- 弾速計はXCORTECHX3200を使用
- 射撃は約2秒間に3発をセミオート射撃し、約2秒後にまた3発、を13回繰り返し、最後の1弾を含めて計14回初速を計測
- 実験①のスポンジあり・なしマガジンを発射後、そのまま続けてスポンジありマガジンに装弾して実験②を行い、その後スポンジなしマガジンにも弾を装弾して実験②を行った
今回はマガジンを2本使いましたので、まずは2本のマガジンをスポンジなしの状態で初速計測
マガジンA:平均88.66m/s
マガジンB:平均88.81m/s
初速はだいたい同じくらいですね( ´_ゝ`)
実験ではマガジンAをスポンジあり、Bをスポンジなしとして使用しました。
結果
実験結果は以下のようになりました。
セミ射撃3発毎に初速を計測しているため、マガジンの冷えの影響をより多く受け、回数を重ねるごとに大幅に初速が下がっているのがわかります。
初回の計測から既にスポンジありの方が初速が高くなっていますが、マガジンの冷えの影響がより大きくなる後半はスポンジなしとの初速の差がさらに開いてきているのがわかります。
続いて実験②として、実験①のあと素早く装弾のみを行い同じ実験を行ってみました。
結果は以下の通りです。
実験①後のマガジンの冷えが残っている条件下ですので、さらに初速が低下しています。
これでも後半は若干スポンジなしとの初速の差が開いていることがわかります。
個人的な予想では、低温条件になればなるほどスポンジなしとの差が大きく開くのかなと思っていましたが、それほど絶大な効果はなさそうです。
まぁこれだけでも随分ありがたい効果ではありますが|д゚)
追加でもう一つ実験してみました。
実戦的ではありませんが、フルオートで40発発射後に即装弾し射撃間隔約2秒・1発発射で15回初速を計測しました。
マガジンがさらに冷えた条件下での初速の変化を見るのが目的だったのですが・・・
結果は以下の通りです。
ん~そんなに大きな変化もなく(笑)
この実験でも3発ずつ射撃すればもっとマガジンが冷えた条件下でのデータが取れたのかもしれませんが・・・
まぁ ええでしょう( ´_ゝ`)
ハンドガンのマガジンでもそうですが、ロングマガジンは比較的冷えの影響を受けにくいと言われています。
しかし実験①のように、短い間隔で継続的に射撃をするとさすがに冷えの影響を受け、初速はグンと下がってしまいます。
サバゲーでも立て続けに戦闘になればこういった状況は起こりうるかと思います。
百均で手に入るようなスポンジを入れるだけで、最後の最後でも初速をできるだけ下げずにしっかり撃つことが可能になります。
ガスガンは気温によって初速が驚くほど大きく変化します。
規定の初速上限を超えないように、(特に炎天下での使用時は
)初速を上げるようなカスタムは控えめにしておいた方が良さそうですよね('A`|||)
このスポンジ効果を知った当初は、スポンジを入れると初速が上がる!情報として耳にしましたのでハンドガン以外では初速が上がり過ぎるリスクもあるのかなと心配していました。
ですがこのスポンジ効果は初速が上がる、というよりも冷えによる初速の低下を抑えるという感じですのでそのリスクは少なそうです。
早速MP7の全てのマガジンに実装したいと思います。
皆さんも、ハンドガンだけでなく長物への実装もぜひご検討ください('◇')ゞ