
こんばんは、クルメノです。
中学生の頃、模型屋さんでエアコキのハンドガンを買ったらマルイのパンフレットが入っていて、そこに載っていたのがスパス12でした。
まぁ~食い入るように見てましたね~。
当時の私はエアガンのことなど何も知りませんでした。エアガンを持っているのがバレたら親に叱られるし撃つなんてもってのほか。今みたいにサバゲーをするという感覚もなかったため、とにかくそのスパスに弾(シェル)を入れて、映画みたいにガシャッとしたかったんですよね。ガシャッと。憧れたな~。
もちろん弾は何個か入るものだと思っていましたし、ガシャッとすると排莢されると思っていました。…だって映画で見たから。(子供~)
そして20年余りの歳月が流れ、手にしたのはM870とM3ショーティ(いやスパス買え)
しかも2挺ともCYMA (マルイ買え)
…だって質感が好きだから(子供~)
とまぁそんな私ですが、3発発射式のショットガンについてずっとモヤモヤしていたことがあります。
それは、「初速の測定」について。
それらしい数値が出ることもあれば連続してありえない数値が出ることもあるんですよね。
300m/sとか。
弾速計がおかしいのか、測り方がおかしいのか、それとも実際に超危険初速が出てしまっているのか…。
ショットガンの初速計測で異常な数値が出るのは、
①弾速計のせい?
②銃の故障?
③測り方のせい?
今回はそんなショットガンについてのモヤモヤを解決すべく、検証を行ってみたいと思います。
検証方法
異常な数値が出る原因は何なのか、どのように測ると適切な数値が出るのかを
①弾速計に原因があるのかを確認するために、
ACETECH AC5000
ACETECH AC6000
XCORTECH Mk3
3種の弾速計を使って初速を計測します。



②銃の故障が原因でないことを確認するために、
CYMA M870 の他に
CYMA M3ショーティ(新品箱出し)を使用。
③測り方に原因があるのかを確認するために、
初速計測は 3発発射・1発発射 の2つの方法で行います。
弾速計比較
検証を行う前に、そもそも弾速計によって数値に差があるのかを確認しておきます。
今私が持っている銃の中で最大の安定性を誇る(明らかにマルイの力ですが)次世代ak47を使って、3種の弾速計で初速を計測します。

弾速計の微妙な置き位置や射撃角度による初速の偏りを減らすために、1発測って弾速計を交換、1発測ってまた交換、を10巡行い、それぞれの10発平均を出しました。
その結果、このような初速平均となりました。
AC5000:91.9m/s
AC6000:92.3m/s
Mk3:91.9m/s
AC6000がわずかに高く出ましたが、その他はピッタリ同じとなりました。
これら3種の弾速計によって数値が大きく異なることはないようです。(そうでないと困るんですけどね)
それでは各弾速計を使って、2挺のショットガンの初速を3発発射・1発発射で計測し、10発平均を出してみます。
ちなみに1発発射はシェルにBB弾を1個だけ入れて計測しました。

AC5000結果
AC5000の結果は以下の通りです。
M3ショーティ
3発発射:224.1m/s
1発発射:79.8m/s
M870
3発発射:123.7m/s
1発発射:79.9m/s
3発発射では明らかに正常な数値ではありません。
1発発射の場合は妥当と思える数値が出ています。
次の弾速計を見てみましょう。
AC6000結果
AC6000の結果は以下の通りです。
M3ショーティ
3発発射:227.7m/s
1発発射:78.2m/s
M870
3発発射:113.9m/s
1発発射:79.6m/s
こちらもAC5000と同じ傾向になりました。
3発発射では正常な数値とは思えず、1発発射の場合にはそれなりの数値が出ています。3発発射ではきちんと計測することができないということでしょうか?
次の弾速計を見てみましょう。
Mk3結果
Mk3の結果は以下の通りです。
M3ショーティ
3発発射:72.3m/s
1発発射:79.3m/s
M870
3発発射:69.9m/s
1発発射:78.3m/s
Mk3はこれまでのACETECH製とは違う傾向を示しました。
3発発射時に異常な高い数値を出すことはなく、どちらの銃も1発発射時と比較して3発発射時には少し低い数値が出ています。
結果まとめ
結果を以下にまとめました。
M3ショーティ (3発発射) | M3ショーティ (1発発射) | M870 (3発発射) | M870 (1発発射) | |
---|---|---|---|---|
AC5000 | 224.1m/s | 79.8m/s | 123.7m/s | 79.9m/s |
AC6000 | 227.7m/s | 78.2m/s | 113.9m/s | 79.6m/s |
Mk3 | 72.3m/s | 79.3m/s | 69.9m/s | 78.3m/s |
いずれの弾速計、ショットガンの場合でも、1発発射での初速の差は1.6m/sの範囲に収まっています。
本来の初速がどれなのかは実際のところはわかりませんが、弾速計を信頼する限り、1発測定での数値が最も信頼できる初速ではないかと思われます。
弾速計の仕組みについて詳しくはわかりませんので、3発だとなぜこんな数値になるのか明確な答えは出せません。ACETECH製とXCORTECH製で傾向が分かれているので、センサーの違いとかそんな感じなのでしょうか。
そしてこれらの弾速計では、3発発射時の各BB弾の速度を正確に測ることはできないため、Mk3での3発計測の数値が正しいのか間違っているのかはわかりません。
今回の検証結果から、次のことは明確になったと言えます。
いずれの弾速計でも1発発射で計測値が安定することがわかりました。
サバゲーフィールドではフィールド毎に測定方法が決められているかもしれませんが、特に決まっていなければ1発ずつの計測をおすすめします。
ショットガンを使うのを楽しみにしてきたのに、フィールドに来たら急に初速がありえないほどオーバー!?!?なんてことにならないようにしたいところですね。
もし3発発射で初速チェックをして、慌てふためいている人がいたらぜひこの話を教えてあげてください!